いせえびの麻雀備忘録

天鳳七段。豆鳳凰民のいせえびが、雀荘や麻雀本のレビューなどをしています。

【本】無敵の人第11話感想―驚愕!!なんと三代目・五代目雀仙も〇〇だった!!

簡単なあらすじ-disられまくりのミズキくん

初代雀仙GTBの中傷により窮地へ追いやられたミズキ。

それに追い打ちをかけるように、他の雀仙達もミズキのネガティブキャンペーンを開始した。

ネガキャンの効果は大きく、ミズキの家に怪文書を入れる者さえ現れ始めた。

 

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この世界の民度はどうなってるんですかね……

 

こうしてミズキが四面楚歌に追い込まれる中、ついにトーナメントが開催された。

 

今回の感想-なんと他の雀仙もクズとは……。

前回の記事では、ミズキまたはトーカンの卓で番狂わせが起こるのではないかと予想した。

初代雀仙はどクズで明らかな噛ませ。けど、同卓する他の雀仙の中にはミズキやトーカンに匹敵する強敵が潜んでいるのではないか。そう考えたのだ。

しかし、結果は大ハズレ

なんと、GTB以外の雀仙二人もどクズというまさかの展開であった。

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2コマ目、モブではありません。雀仙です。

 

発言的にもキャラデザ的にも噛ませの雀仙三人。

ミズキも大ゴマで見栄を切ったし、番狂わせは起こりそうにない。

今後の見どころ-単純な大物手和了以外の方法でどうやって逆転する?

今後注目したいのは、ミズキがどうやって逆転するかである。

雀仙二人に満貫・親満をそれぞれツモられ、大差をつけられたミズキ。

序盤にリードされる展開は、六段三対一編と同じである。

六段相手の時は、リードされる⇨相手の手牌を読みながら大物手をアガる⇨国士をツモるという展開だった。

つまり、漫画的に言えばこのパターンはもう使えないのである。

相手が六段でなくて雀仙であることを考えると、容易に読むこともできないのかもしれない。

そうした制約を抱えながらも、麻雀である以上は勝つためにはアガらなければならない。

そのため、ミズキは雀仙三人を出し抜きながらアガるための説得力ある戦術が必要となる。

はたしてミズキはどんな戦術を以て最強の雀仙たちを出し抜くのか。今後の展開にも期待である。

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【本】無敵の人第10話感想―初代雀仙は〇〇だった!!

簡単なあらすじ―初代雀仙GTB登場!

雀仙トーナメントが正式に決定された。これでMとトーカンとの対決は避けられないものとなった。

また、Mに対するイメージの最新の調査結果が出たとブイライン社長は言う。

それを見ると、なんと「Mはイカサマをしている」という意見が前回よりも増えていた

このイメージダウンの原因となっていたのは、初代雀仙GTBによるブログ記事だった。

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「麻雀は運の要素が大きい」と言いながら「負けたら死ぬ」と言う不思議

 

Mへの誹謗中傷を止めてもらおうと、順平はMを連れてGTBのいる雀荘へと赴く。

そこでMの実力を見せつけ、額の傷跡を見せてその境遇を説明した。

事情を理解してもらい、「今日 君達が来てくれた事はきちんとブログに書かせてもらうよ」という言質を取った二人。これでMへの誹謗中傷は止むかと思われた。

しかし、GTBはMの実力や額の傷について更なる中傷を行ったのだった。

それぞれの思惑が交差しながら、最強決定トーナメントの幕が上がった……。

今回の感想―初代雀仙がクズ

 前回の記事では、雀仙トーナメント編で、各キャラクター・闘牌がどのように描かれるかが今後の見どころになると書いた。

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 しかし、今回はまだトーナメントに入ることはなかった。ミズキの初戦の相手である初代雀仙GTBのキャラ掘り下げ回だった。

 そのGTBであるが、一言で言うとどクズである。

 クズの見本市のようなこの漫画の中でも一つ頭抜けているあたり、さすが初代雀仙というところだろう。

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みんな大好きクズ六段

 トーカンの出現によって「段位と品位は比例する」という作品内の法則の存在が疑われていたが、GTBの出現によってその仮説は打ち砕かれた

 さらにこのGTB、Mが見破れたテンパイにその気配すら気づくことができないという、早くも小物臭を漂わせている

 「負けたら死ぬ」宣言までしているGTBであるが、キャラ格的にMが負けるビジョンが見えない。Mに負けて死ぬ発言もスルーするというさらなる小物っぷりを見せつけるのだろうか……。

今後の見どころ―番狂わせはあるか!?

 ついに開幕した雀仙トーナメント。

 内容面についての見どころは、前回も書いたように個人の能力や闘牌自体の展開だろう。

 しかし、ストーリー全般についての見どころで言えば、「番狂わせがあるのか」だろう。

 番狂わせとは、ミズキまたはトーカンが負ける展開のことである。

 トーナメントの形式を見るに、上位二名までが決勝に進めるように思える。

 そのため、今回小物っぷりを発揮してくれた初代雀仙に勝ったとしても、ダークホースにミズキが負けるという展開は十分に考えられる。また、トーカンについても同じである。彼を倒す最強の雀仙が現れてもおかしくない。

 漫画的に言っても、ミズキ・トーカン・二人に負けて格付けの済んだ二人の四人による闘牌よりも、全員が強者という展開の方がより高度な戦いを演出できる。そのため、誰か一人はダークホースがいるのではないだろうか。

 

 決勝がミズキVSトーカンという王道展開になるのか、それとも番狂わせがあるのか。今後の展開にも期待である。

 

 

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【本】無敵の人第9話感想―新展開、雀仙位トーナメント編開幕!

簡単なあらすじ―雀仙位トーナメント編、開幕!

 ミズキが唯一癖の読めない強敵、四代目雀仙位トーカン

 ブイライン社長はそのトーカンをミズキへの新たな刺客とすることを決めた。

 そのことを知った順平は、トーカン「ミズキとの対戦を受けないでくれ」と頼みに行く。

 すると、意外なことにトーカン「M(ミズキ)と対戦する意思はない」という。

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 彼は自らの科学理論の正しさを証明するために麻雀を打っていたにすぎず、人々が実力を疑っている今のMを倒したところであまり意味はないというのがその本心であった。

 拍子抜けしつつもほっと胸をなでおろした順平。

 しかし、事態が急変した。トーカンが条件付きでミズキとの対戦を引き受けると言い出したのだ。

 その条件とは、「Mと自分、そして他の雀仙位6人によるトーナメントを開催する」というものであった。

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 Mが他の雀仙位を打ち破り、実力が世間に認められたところで自分が倒す。それがトーカンの思い描いたシナリオだったのだ。

 こうして、強豪引きめくトーナメントが開催されることとなった……。

今回の感想―急展開の理由は?

 前回の記事では、ミズキとトーカンの戦いがどのようなものになるかについての展開を予想した。二人の戦いはすぐさま行われるものと考えていたのだ。

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 しかし、今回の展開は予想だにしないものだった。

 今後小出しにしていくと思われた雀仙位を一挙に6人、しかもトーカンの噛ませ犬になりかねないポジションで登場させるというものだったからだ。

 突然の急展開。これは作品全体をまとめにかかっているのか、それとも「雀仙編」をスピーディーに終わらせて新編の開始を見込んでいるのか……。現段階ではどちらとも判断がつかない。

今後の見どころ―注目したいポイントは二つ

 この「雀仙位トーナメント編」(勝手に命名)で注目したいポイントは大きく二つある。

 一つ目は、全員の能力がキッチリ描かれるのかである。

 雀仙位と言えばこの漫画における最強クラスのポジションの人びと。

 ただ、現状の展開では一気に六人も出るし、トーカンとの決勝戦に向けた噛ませ犬ポジションにしか見えない。

 その中で、一人一人の能力・特性をきっちり描くのか。そこが一つ目の見どころとなる。

 二つ目は、一対一対一対一の対局がどこまで描かれるのかである。

 麻雀は四人で行うゲームである。だからこそ、四人の複雑な思惑が絡み合い、四人戦ならではのドラマが生まれる。

 麻雀漫画で一対一対一対一の醍醐味を描くのが抜群に上手いのは、やはり片山まさゆきである。『ノーマーク爆牌党』はその真骨頂が現れている。

 この麻雀漫画の醍醐味とも言える四人戦が描かれるのか。それとも一対一の描写になるのか。その点を注目したい。

 

 新展開になり、ますます目が離せない『無敵の人』。今後の展開にも期待である。

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【本】無敵の人第8話感想―雀仙位トーカンの強さの秘密が明らかに!

簡単なあらすじ―トーカンの強さの秘密が明らかに!

 ジャンライン四代目雀仙位トーカンをミズキへの次なる刺客とするために接触を試みた。

 トーカンがいたのは日本トップの大学の医学部の研究室。

 そこで、トーカン人間の行動から感情を読み取れるという理論を説明する。

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強さの裏付けは霊的なものでなく科学的なもの

 

 そして、その実践のために簡単なゲームをジャンラインの社員と行う。

 そのゲームとは、「お互いに両面かシャボ待ちを自由に作り、相手にアタらないと思う牌を交互に打ちあう」というものであった。

 カイジの17歩にも似たこのゲームでは、34種類ある牌の内、32牌を通せば完全勝利となる。

 このゲームを行った結果、トーカンは32牌通して完全勝利を果たした

 続いてもう一度行ったゲームでも再び完勝

 トーカンの強さが明らかになる一方、順平たちはミズキの「トーカンの癖だけは読めない」という言葉に衝撃を受けるのだった。

(かなりざっくりとしたあらすじなので、実際に読むことを強くおすすめします)

感想―想像以上だったトーカンの能力

 前回、トーカンは特別な能力を持っている」「その能力は相手のアタり牌を読める能力」ということを予想した。

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 その予想は一応当たっていたが、想像を遥かに超える部分もあった。

 それは、トーカンが相手の行動を操れる能力の持ち主であるというところである。

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こいつ驚いてばっかだな

 

 相手の行動を操れる。

 その理屈はちょっとわからないものの、麻雀でこれが無敵であるのは間違いない。

 はたしてその能力は感情のないミズキにも通用するのだろうか……。

今後の見どころ―二人の能力はお互いにどこまで通用する?

 今回、雀仙位トーカンの能力が明らかになった。その能力は協力無比で、前回のような豆六段などとは比べ物にならない。

 一方で、ミズキも相手の癖からその手牌を完璧に読み取ることができる。この二人の対局はまさに超人対決となるに違いない。

 しかし、トーカンとミズキの能力はお互いに通用しないのではないかという疑問がある。

 二人の能力を整理するとこうなる。

●ミズキ

・癖から相手の手牌を完全に読み取る

トーカン

・相手の感情から行動(手牌?)を読む

・相手の行動を操る

 二人の能力はこのようになっている。

 しかし、ミズキはトーカンの癖を読めないと宣言しているし、相手の感情を利用するトーカンもまた感情のないミズキの行動を操れないと考えられる。

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こいつも驚いてばっかだな

 

 お互いに自分の武器を相手に使えない。

 こうした状況の中で、はたしてどうやって戦うか?

 一つ考えられるのが、他の二人を利用するということである。

 特にトーカンはこの戦術を利用するものと思われる。

 トーカンは相手の行動を操れるが、感情のないミズキは操れない。そうなったら、ミズキよりも御しやすい他の二人を操ることで自分に有利な局面を作ろうとするのではないだろうか。

 例えば、ミズキのテンパイに対して危険牌を切らせてフリテンにするとか、自分のキー牌を鳴かすといったことが考えられる。

 この展開になると前回の六段三対一と展開が似てくるが、今回の場合は超優秀な司令塔がいる。そのため、ミズキもやすやすと出し抜くことはできないだろう。

 

 お互いの武器が封じられる中でどう戦い、相手の策略をどう切り抜けるのか。

 今後の展開に期待である。

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【本】無敵の人第7話感想―ついに登場"雀仙位"!!

簡単なあらすじ―新たな刺客は雀仙位!

 全国中継されている中で完全勝利したミズキ。

 しかし、世間ではいまだミズキのイカサマを疑う人ばかりだった。

 

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あの中継だったら普通Mだけでなく全員グルであることを疑う気もするが……

 

 そんな中、ミズキの実力を見抜いていた男がいた。

 その男こそが四代目雀仙位「藤環(トーカン)」であり、ブイライン社長が送り込む次の刺客だった……。

 (かなりざっくりとしたあらすじなので、実際に読むことを強くおすすめします)

感想―ついにミズキと同格の正統派ライバルが登場!

 前回、正統派ライバルとして雀仙位がミズキの前に立ちはだかるであろうと展開を予想した。

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 その予想通り、満を持して雀仙位の登場。しかもイケメン

 初登場シーンでは雀荘で相手3人の手を読み切って見事なアガりを見せている。

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むこうぶちの安永さんみたいな台詞

 

 今回はまだ顔見せ程度でその実力の全貌が見えていないが、ミズキと同格の強敵が現れたのは本作品ではじめてのこと。はたして今後どんな戦いが繰り広げられることになるのだろうか。

今後の見どころ―トーカンの能力は何?

 ついに登場した雀仙位。強者の風格を漂わせており、いかにも賢そうな見た目をしている。

 ここで注目したいのは、この雀仙位トーカンがどんな”能力”を持っているかである。

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ちなみに四代目天鳳位はすずめクレイジーさん

 

 リアル志向(=露骨に超常現象的な超能力を出していない)の漫画で能力と言うと語弊がありそうだが、トーカンはきっと特別な能力を持っているだろうと考えられる。

 なぜなら、能力なしに戦っているだけだとそのキャラの強さや個性がわかりづらくなってしまうからである。

 もちろん、これが近代麻雀の作品なら話は別である。現在大人気連載中の『鉄鳴きの麒麟児』『麻雀小僧』などは能力なしでひりつくような緊張感の闘牌を展開しているし、強者はその打ち方で格の違いを見せつけている。また、片山まさゆき『ミリオンシャンテンさだめだ』のように打ち方だけで多種多様なキャラクターを描き分けた奇跡的な作品もある。

 しかし、『無敵の人』が連載しているのは週刊少年マガジンである。つまり、その読者のほとんどは麻雀を知らないであろう中高生なのである。そのため、彼らにも面白さがわかるように戦いを演出し、キャラの強さを表現しなければならない。変な例えになるが、剣豪同士のミリ単位の駆け引きよりも、「最強の剣士と最強のガンマン、勝つのはどっち?」の方が素人目には興味を引かれやすい。漫画の演出の都合上、また読者層を考えると、トーカンもなんらかの能力=強みを持っていると考えるのが自然である。

 今回、トーカンは相手のアタり牌を読み切って1000点をアガるというプレーを披露した。これを単にキャラの凄味の演出であると考えることもできるが、能力に関係しているとした場合、「相手のアタり牌を読める」というMと同質の能力であるとも予想できる。

 そうなった場合、最強の矛VS最強の盾ならぬ、最強の盾VS最強の盾の戦いとなる。鉄壁を誇る相手をどうやって崩していくか。まるでアカギVS市川戦のようである。ルールを知らなくてもコンセプトがわかりやすく、漫画演出的にも盛り上げやすいのでこの展開はあり得るかもしれない。

 

 ついに雀仙位が登場し、盛り上がりを見せてきた『無敵の人』。今後の展開にも期待である。

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【本】無敵の人第五・六話感想―雀仙位(天鳳位)はいつ登場するのか!?

第五・六話の簡単なあらすじ―無事勝利するも、試練は続く?

  相手の国士のアタリ牌である四枚目の西を掴んだミズキ。使いようがないため当然切ってしまうものと思われた。

 

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                          ※死にはしません

 

 しかし、ミズキはそのまま西を捨てることなく持ち続け、しまいには国士をアガり返してしまう

 三対一の公開対局に勝利したミズキ。だが、いまだに75%の人々はミズキのイカサマを疑っているというアンケート結果が出てしまう。

 ブイラインの社長はイカサマ疑惑によって雀仙ユーザーが離れていくことを恐れた。そこで、「今後半年間ミズキに対局の場を設けるから、それに勝ち続けて無敵を証明して見せろ」と迫るのだった。

(かなりざっくりとしたあらすじなので、実際に読むことを強くおすすめします)

 感想―「三対一という不利でどうすれば勝てる?」へのアンサー

 前回の感想では、サインの見破りや敵の仕草によって西がアタりであることを察知して放縦を回避するのだろうという展開を予想した。

  しかし、予想は大ハズレ。正解は「国士を狙うから西を止める」というものだった。(このブログの予想、ほとんど当たっていない気がする……)

 

 ただ、「三対一という圧倒的に不利な状況で、どうやって戦う?」という問いに、「そもそもあまり有効な戦略じゃない」というアンサーを出したのは新しかった。もちろん絞りやアシストを徹底的にやれば状況は全然変わるし、いくら放縦を回避できるとはいっても三人相手に手を回さなければいけないことが不利であることには変わらない。それでも、三人で囲むこと自体の戦略的価値に触れている点は面白かった。

 

 「対三人編」も今号で無事に終了。

 その中でも一番印象的だったのは、やはり作中六段の畜生さ加減だろう。全力で煽り&ディスを行う彼らは、近麻でもなかなか例をみないほどのすがすがしいまでのどクズっぷりで誌面を沸かせてくれた。

 

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               「死ね」の念は基本

 

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         全国中継だろうとおかまいなしの罵倒&罵倒

 

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        そりゃ感情のないミズキくんも煽り返したくなりますわ

 

 彼らの再登場に期待。

 

今後の見どころ―雀仙位(天鳳位)はいつ現れる?

 今後もどんどん対局を強いられることとなったミズキ。その中には今回のように不利な状況下での対局も多く含まれることと思われる。そうなると格下を相手にするという展開も再び現れるだろう。

 しかし、少年漫画にはライバルがつきもの星飛雄馬花形満が、ジョーに力石がいたように、男の戦いにライバルはかかせない。甲斐谷作品でも、『LIAR GAME』にはヨコヤ、『ONE OUTS』には高見という強敵が存在している。

 では、『無敵の人』における最強のライバルとは誰か?

 

 それはもちろん、雀仙位である

 

 第一話でミズキは無敗(連帯率100%)のまま最速で10代目雀仙位となった人物として紹介されている。そして、そこでは他の九人の雀仙位の存在がほのめかされているのである。

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 そう。今後は彼ら九人の雀仙位がミズキを倒す刺客となって現れるに違いない

 そしてきっと彼らはとても個性豊かで魅力的な個性を持っていることだろう。中にはシューティングゲームの達人でノーテン罰符の鬼や、「虎殺し」の異名を持つ雀仙位なんてのもがいるかもしれない。

 

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            ※画像はイメージです

 

 いつ雀仙位が登場してそれはどんなキャラクターなのか。今後も楽しみである。

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【本】無敵の人第四話感想―今後の"読み"描写の方向性が垣間見えた一話

第四話の簡単なあらすじ―トップになるも、大ピンチ!?

 相手の癖(ヘキ)を利用して独走するM。気がついたら60000点オーバーの大トップでオーラスに。

 しかし、ここで相手に四順目国士テンパイという大逆転手が入る

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                親切丁寧な解説

 Mからの直撃なら逆転されてしまうという状況。はたしてMはどうやって国士を回避するのか……。

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感想―"読み"の解説をバッサリ切り捨てるという英断

 前回の感想で、Mの"読み"に再び解説が入るかどうかが一つの見どころになるということを書いた。

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 今回の展開で、Mは癖を利用したことは告げたものの、その内容を明かさなかった。そしておそらく、今後もMの読みが具体的に解説されることはほとんどないのではないのかと思われる。

 前回も触れたが、これは週刊少年マガジンという媒体であることを考えたら仕方のないことだと言える。毎回解説が入ってもくどくなるだけだし、どれだけ理詰めで書いても、書けば書くほど無理が出てきてしまうからだ。

 無理が出てしまうというのは、読みによって相手の手全てを当てることなどできないという身も蓋もない理由による。限定的な状況ならともかく、毎回読みきることなどはできない。仮にイーシャンテンの形を完璧に読めていたとしても、入り目が分からなければリーチの待ちなどわからない。

 そのため、無茶な理屈を立てようとするのではなく、"いっそ説明しない"というのは良い回答だと思う。一読者としては、「"相手がネト麻勢の時、ユーザー名がわかれば相手の手をすべて読める"という能力を持った少年が主人公の麻雀漫画」というスタンスでいきたい。(こう考えると、「ユーザー名を隠した相手に対し、なんとか暴こうとするM」といった展開もありうる…!?)

今後の見どころ―Mは何を根拠にアタり牌を止める?

 次回では、国士のアタり牌を掴んでしまったMが何を根拠としてそれを止めるかが見どころとなる。(もちろん、止めなければ『無敵の人』が終わってしまうので、止めるという前提で)

 

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                   Mが振り込んだ場合

 今回の展開でポイントなるのが、四順目国士テンパイという超レアケースであること。過去の牌譜から癖を見破っているというMの設定からしたら、さすがにこのケースでは癖を読んでの一点読みができないものと思われる。

 そこで、Mが癖を使わずにどうやってアタり牌を止めるかが問題となる。

 具体的に挙げると、

①サインを見破っている

②脇二人の反応から西がアタりだと察する

 といった方法である。

 ①の場合、「どういうサインを出すことでどんな情報が送られるか」といった通しの具体的な内容について言及することになる。しかし、通しに関する描写が少ないことからこの展開は可能性が低いと思われる。

 ②は、『天』で"反射"として紹介されていたものである。通常の場合はまず行えないこの"反射"。しかし、今回の場合は通しによって脇二人がテンパイ者の待ちを知っているという特殊なケースである。しかも、ご丁寧にキレ強打までしてくれている

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             青筋立てて西を切る六段

 これに続いてもう一人の六段も西をキレ強打。記憶力・観察力にかけては天才のMのことだから、この異常さに気がついて西を止めるのではないだろうか。

 相変わらず展開が速く見どころも多い『無敵の人』。第五話は1月27日発売の週刊少年マガジンにて掲載予定

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