【本】無敵の人第8話感想―雀仙位トーカンの強さの秘密が明らかに!
簡単なあらすじ―トーカンの強さの秘密が明らかに!
ジャンラインは四代目雀仙位トーカンをミズキへの次なる刺客とするために接触を試みた。
トーカンがいたのは日本トップの大学の医学部の研究室。
そこで、トーカンは人間の行動から感情を読み取れるという理論を説明する。
強さの裏付けは霊的なものでなく科学的なもの
そして、その実践のために簡単なゲームをジャンラインの社員と行う。
そのゲームとは、「お互いに両面かシャボ待ちを自由に作り、相手にアタらないと思う牌を交互に打ちあう」というものであった。
カイジの17歩にも似たこのゲームでは、34種類ある牌の内、32牌を通せば完全勝利となる。
このゲームを行った結果、トーカンは32牌通して完全勝利を果たした。
続いてもう一度行ったゲームでも再び完勝。
トーカンの強さが明らかになる一方、順平たちはミズキの「トーカンの癖だけは読めない」という言葉に衝撃を受けるのだった。
(かなりざっくりとしたあらすじなので、実際に読むことを強くおすすめします)
感想―想像以上だったトーカンの能力
前回、「トーカンは特別な能力を持っている」「その能力は相手のアタり牌を読める能力」ということを予想した。
その予想は一応当たっていたが、想像を遥かに超える部分もあった。
それは、トーカンが相手の行動を操れる能力の持ち主であるというところである。
こいつ驚いてばっかだな
相手の行動を操れる。
その理屈はちょっとわからないものの、麻雀でこれが無敵であるのは間違いない。
はたしてその能力は感情のないミズキにも通用するのだろうか……。
今後の見どころ―二人の能力はお互いにどこまで通用する?
今回、雀仙位トーカンの能力が明らかになった。その能力は協力無比で、前回のような豆六段などとは比べ物にならない。
一方で、ミズキも相手の癖からその手牌を完璧に読み取ることができる。この二人の対局はまさに超人対決となるに違いない。
しかし、トーカンとミズキの能力はお互いに通用しないのではないかという疑問がある。
二人の能力を整理するとこうなる。
●ミズキ
・癖から相手の手牌を完全に読み取る
●トーカン
・相手の感情から行動(手牌?)を読む
・相手の行動を操る
二人の能力はこのようになっている。
しかし、ミズキはトーカンの癖を読めないと宣言しているし、相手の感情を利用するトーカンもまた感情のないミズキの行動を操れないと考えられる。
こいつも驚いてばっかだな
お互いに自分の武器を相手に使えない。
こうした状況の中で、はたしてどうやって戦うか?
一つ考えられるのが、他の二人を利用するということである。
特にトーカンはこの戦術を利用するものと思われる。
トーカンは相手の行動を操れるが、感情のないミズキは操れない。そうなったら、ミズキよりも御しやすい他の二人を操ることで自分に有利な局面を作ろうとするのではないだろうか。
例えば、ミズキのテンパイに対して危険牌を切らせてフリテンにするとか、自分のキー牌を鳴かすといったことが考えられる。
この展開になると前回の六段三対一と展開が似てくるが、今回の場合は超優秀な司令塔がいる。そのため、ミズキもやすやすと出し抜くことはできないだろう。
お互いの武器が封じられる中でどう戦い、相手の策略をどう切り抜けるのか。
今後の展開に期待である。
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