【本】無敵の人第五・六話感想―雀仙位(天鳳位)はいつ登場するのか!?
第五・六話の簡単なあらすじ―無事勝利するも、試練は続く?
相手の国士のアタリ牌である四枚目の西を掴んだミズキ。使いようがないため当然切ってしまうものと思われた。
※死にはしません
しかし、ミズキはそのまま西を捨てることなく持ち続け、しまいには国士をアガり返してしまう。
三対一の公開対局に勝利したミズキ。だが、いまだに75%の人々はミズキのイカサマを疑っているというアンケート結果が出てしまう。
ブイラインの社長はイカサマ疑惑によって雀仙ユーザーが離れていくことを恐れた。そこで、「今後半年間ミズキに対局の場を設けるから、それに勝ち続けて無敵を証明して見せろ」と迫るのだった。
(かなりざっくりとしたあらすじなので、実際に読むことを強くおすすめします)
感想―「三対一という不利でどうすれば勝てる?」へのアンサー
前回の感想では、サインの見破りや敵の仕草によって西がアタりであることを察知して放縦を回避するのだろうという展開を予想した。
しかし、予想は大ハズレ。正解は「国士を狙うから西を止める」というものだった。(このブログの予想、ほとんど当たっていない気がする……)
ただ、「三対一という圧倒的に不利な状況で、どうやって戦う?」という問いに、「そもそもあまり有効な戦略じゃない」というアンサーを出したのは新しかった。もちろん絞りやアシストを徹底的にやれば状況は全然変わるし、いくら放縦を回避できるとはいっても三人相手に手を回さなければいけないことが不利であることには変わらない。それでも、三人で囲むこと自体の戦略的価値に触れている点は面白かった。
「対三人編」も今号で無事に終了。
その中でも一番印象的だったのは、やはり作中六段の畜生さ加減だろう。全力で煽り&ディスを行う彼らは、近麻でもなかなか例をみないほどのすがすがしいまでのどクズっぷりで誌面を沸かせてくれた。
「死ね」の念は基本
全国中継だろうとおかまいなしの罵倒&罵倒
そりゃ感情のないミズキくんも煽り返したくなりますわ
彼らの再登場に期待。
今後の見どころ―雀仙位(天鳳位)はいつ現れる?
今後もどんどん対局を強いられることとなったミズキ。その中には今回のように不利な状況下での対局も多く含まれることと思われる。そうなると格下を相手にするという展開も再び現れるだろう。
しかし、少年漫画にはライバルがつきもの。星飛雄馬に花形満が、ジョーに力石がいたように、男の戦いにライバルはかかせない。甲斐谷作品でも、『LIAR GAME』にはヨコヤ、『ONE OUTS』には高見という強敵が存在している。
では、『無敵の人』における最強のライバルとは誰か?
それはもちろん、雀仙位である。
第一話でミズキは無敗(連帯率100%)のまま最速で10代目雀仙位となった人物として紹介されている。そして、そこでは他の九人の雀仙位の存在がほのめかされているのである。
そう。今後は彼ら九人の雀仙位がミズキを倒す刺客となって現れるに違いない。
そしてきっと彼らはとても個性豊かで魅力的な個性を持っていることだろう。中にはシューティングゲームの達人でノーテン罰符の鬼や、「虎殺し」の異名を持つ雀仙位なんてのもがいるかもしれない。
※画像はイメージです
いつ雀仙位が登場してそれはどんなキャラクターなのか。今後も楽しみである。
無敵の人第一巻、絶賛発売中!