【本】無敵の人第10話感想―初代雀仙は〇〇だった!!
簡単なあらすじ―初代雀仙GTB登場!
雀仙トーナメントが正式に決定された。これでMとトーカンとの対決は避けられないものとなった。
また、Mに対するイメージの最新の調査結果が出たとブイライン社長は言う。
それを見ると、なんと「Mはイカサマをしている」という意見が前回よりも増えていた。
このイメージダウンの原因となっていたのは、初代雀仙GTBによるブログ記事だった。
「麻雀は運の要素が大きい」と言いながら「負けたら死ぬ」と言う不思議
Mへの誹謗中傷を止めてもらおうと、順平はMを連れてGTBのいる雀荘へと赴く。
そこでMの実力を見せつけ、額の傷跡を見せてその境遇を説明した。
事情を理解してもらい、「今日 君達が来てくれた事はきちんとブログに書かせてもらうよ」という言質を取った二人。これでMへの誹謗中傷は止むかと思われた。
しかし、GTBはMの実力や額の傷について更なる中傷を行ったのだった。
それぞれの思惑が交差しながら、最強決定トーナメントの幕が上がった……。
今回の感想―初代雀仙がクズ
前回の記事では、雀仙トーナメント編で、各キャラクター・闘牌がどのように描かれるかが今後の見どころになると書いた。
しかし、今回はまだトーナメントに入ることはなかった。ミズキの初戦の相手である初代雀仙GTBのキャラ掘り下げ回だった。
そのGTBであるが、一言で言うとどクズである。
クズの見本市のようなこの漫画の中でも一つ頭抜けているあたり、さすが初代雀仙というところだろう。
みんな大好きクズ六段
トーカンの出現によって「段位と品位は比例する」という作品内の法則の存在が疑われていたが、GTBの出現によってその仮説は打ち砕かれた。
さらにこのGTB、Mが見破れたテンパイにその気配すら気づくことができないという、早くも小物臭を漂わせている。
「負けたら死ぬ」宣言までしているGTBであるが、キャラ格的にMが負けるビジョンが見えない。Mに負けて死ぬ発言もスルーするというさらなる小物っぷりを見せつけるのだろうか……。
今後の見どころ―番狂わせはあるか!?
ついに開幕した雀仙トーナメント。
内容面についての見どころは、前回も書いたように個人の能力や闘牌自体の展開だろう。
しかし、ストーリー全般についての見どころで言えば、「番狂わせがあるのか」だろう。
番狂わせとは、ミズキまたはトーカンが負ける展開のことである。
トーナメントの形式を見るに、上位二名までが決勝に進めるように思える。
そのため、今回小物っぷりを発揮してくれた初代雀仙に勝ったとしても、ダークホースにミズキが負けるという展開は十分に考えられる。また、トーカンについても同じである。彼を倒す最強の雀仙が現れてもおかしくない。
漫画的に言っても、ミズキ・トーカン・二人に負けて格付けの済んだ二人の四人による闘牌よりも、全員が強者という展開の方がより高度な戦いを演出できる。そのため、誰か一人はダークホースがいるのではないだろうか。
決勝がミズキVSトーカンという王道展開になるのか、それとも番狂わせがあるのか。今後の展開にも期待である。
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